※現在、前立腺肥大症の手術は当院では行っていません。手術適応の場合には連係病院へ紹介させていただきます。
前立腺肥大症に対する手術治療は
①薬物治療の効果が不十分
②中等度から重度の症状
③尿閉・尿路感染・血尿・膀胱結石症の合併がある
などの場合に適応となります。
平尾佳彦先生 編集『よくわかる、男性の排尿読本』より
TUR-P 経尿道的前立腺切除術
経尿道的に挿入した内視鏡下に、内視鏡先端の切除ループに通じた電気メスで前立腺組織を切除し、多数の組織片として回収します。
合併症として輸血・TUR症候群(手術に用いる視野確保用の灌流液の吸収に伴う低ナトリウム血症)・逆行性射精・尿失禁・尿道狭窄などがあります。
日本でもっとも普及している治療法です。
平尾佳彦先生 編集『よくわかる、男性の排尿読本』より
HoLEP 経尿道的前立腺レーザー切除術
経尿道的に挿入した内視鏡下にホルミニウムレーザーを照射し、前立腺腺腫を剥離・核出し、細切用の機器を用いて体外に排出する。出血は少ない傾向にあるものの手術時間がTUR-Pよりも長い傾向にあり、レーザー装置が高価なため、整備されている病院が少ないのが現状です。
平尾佳彦先生 編集『よくわかる、男性の排尿読本』より