神経因性膀胱の薬

尿をためることに障害がある(蓄尿障害)

『尿をためる』ことに障害のある症状として、頻尿や尿漏れがあります。

 

膀胱の異常な収縮を抑える薬『抗コリン薬:代表薬 ベシケア®︎  トビエース®︎  ステーブラ®︎など』を使用します。またお薬を使用する前に、骨盤底筋体操や膀胱訓練を行なうこともあります。

 

 

 

 

尿を出すことに障害がある(排出障害)

『尿を出す』ことに障害がある症状として、尿が出しづらい、尿をしたのに大量に尿が残る(残尿)、尿が出ない(尿閉)、尿があふれ出てくるような尿漏れ(溢流性尿失禁)が起こります。

 

 

この場合には膀胱の収縮力を高める薬『代表薬:ベサコリン®︎  ウブレチド®︎』や尿道の筋肉の緊張を緩める薬『アルファ1ブロッカー:代表薬 ハルナール®︎ エブランチル®︎』を使用します。

 

 

それでも残尿が多い場合には『間歇自己導尿』を行う必要があります。『間歇自己導尿』は、患者さんご本人や介護者が1日に1〜数回、細い管を用いて膀胱から尿を排出する方法です。

自己導尿に関しては次のタブをご参照ください。