尿路結石症とは


尿は腎臓で一日1〜2L産生されます。私たちが、尿意を感じてトイレに行くのは膀胱内に尿がたまったときで、それまでの経路を自覚することはありません腎臓から膀胱までの間は尿はどのように移動するのでしょうか? その答えは尿管という内径3~4mm、長さ約25cmの細長い管の中によりぜんどう運動によって送り出され、尿は移動します。膀胱には排出するための尿道へつながる穴との他に、尿管口と呼ばれる左右2つの穴が存在し、その穴と尿管がつながって尿が膀胱内に流入します。その通り道である腎臓や尿管内に結石が作られ、詰まることで尿路結石症の症状が出現します。


尿の流れ

尿の流れ

腎臓

(糸球体→尿細管→集合管→腎杯・腎盂)

 ↓  

尿管

 ↓

膀胱  

 ↓

(男性の場合には前立腺を通過)

 ↓

尿道

この一連の尿の通路にできる結石を総称して尿路結石症と呼びます。それぞれの部位にできた腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と診断します。

   現在、発見される多くは腎臓や尿管内に存在する上部尿路結石です。これらは非常に頻度の高い疾患であり、生涯罹患率は男性で15.1%、女性で6.8%でした。2005年の年間罹患率を日本全体に換算すると1年間に17万人が新たに上部尿路結石症を発症している計算になります。尿路結石症の好発年齢は男性で30〜50歳代、女性で50〜60歳代と男性で若い傾向があります。

腎結石・尿管結石の場所

 

 

腎結石

 

尿管結石

 

 

 

膀胱結石

症状・検査・治療法などについて「尿路結石症とは」のそれぞれのリンクを参照ください。