治療例

症例① 経過観察 / 内服治療 

 経過観察が可能な結石はその多くが5mm以下の結石の場合です。

5mm以下で薬物治療で痛みのコントロールが可能な場合には経過観察をお勧めすることがあります。

希望によっては積極的に治療を行うこともできます。

 

 この治療のメリットは手術費用や入院などが必要ない分、負担が少ないことです。

 デメリットは結石が自排するまでは間欠的な痛みを伴ってしまうことです。

 

 

 

 

 

 

 来院時のレントゲンです。一見すると結石を認めないような印象を受けますが、、。

 

よく注意して観察すると、

 

 

 

 

 

  ← この部分に5mm大の結石を認めます。

 2週間後のレントゲン写真では徐々に結石の位置が膀胱にむけて下降していることがわかります。

 

  その後の2週間後には膀胱近くまで下降しました。

 

  その後1ヶ月後の受診時、レントゲンでは結石影を認めません。

 2週間前に排石を確認し、持参していただきました。

 

  経過観察開始後40日での結石排出でした。

 

  自排した結石を示します。

 結石分析の結果はリン酸カルシウム67% シュウ酸カルシウム33%の混合結石でした。

 

 

症例② ESWL単独治療

 結石が小さい場合でも痛みが激しい場合や閉塞所見が強い場合には積極的に治療を行うことがあります。

 また、結石による尿路の閉塞具合を確認するために以下のように造影剤検査を行うことがあります。

 

 4mm大の尿管結石を認めます。

 

 

 治療前の経静脈的腎盂造影検査(注入後10分)です。

 造影剤注入後10分で左腎臓から膀胱までの造影剤の流れが確認できたのに対して、右側は尿管結石に伴う尿管の閉塞で造影剤は尿管まで到達せず、造影剤によって腎臓が淡く映し出される程度、閉塞による尿の停滞を起こしていることがわかります。

 

  経静脈的腎盂造影(注入後30分)のレントゲンです。

 この時点でも右側の造影剤の通過は不良でした。

 

 

 治療としてESWLを施行。

 治療後のレントゲンで尿管結石の消失を認めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

症例③ 尿管ステント留置+ESWL施行

 結石が数mmでなく、2cm程度になってくると前記したように大量の破砕片が尿管に詰まってしまうことがあります。

 そのため、その予防策として術前に尿管ステントを留置することがあります。

 

  左腎臓の下腎杯に2.5cm大の結石を認めます。

 

  • 結石径が大きいため、まず尿管ステントを留置し、ストーンストリートの予防を行いました。

 

  • 治療後のレントゲン画像です。右腎結石はレントゲン上消失し超音波でも閉塞が改善されていることを確認しました。

 

  自排した結石の一部です。結石分析結果はシュウ酸カルシウム結石でした。