サンゴ状結石


サンゴ状結石のレントゲン画像              5cm大のサンゴ状結石

伊藤晴夫先生 監修『新しい尿路結石症の診断・治療』より               日本尿路結石症学会 編集『尿路結石症のすべて』より

腎盂と腎杯に連続した大きな結石です。通常の結石よりも結石のボリュームが大きいため、通常とは異なる治療アプローチが必要です。さんご状結石を治療せずに経過観察すると腎臓機能の低下や腎盂腎炎を招くことが多いため、一般的には積極的な治療を行うことが推奨されます。治療法は以下です。詳しい手術の内容は『尿路結石症の治療法』のタブ内を確認ください。

 

 

①PNL(経皮的腎結石破砕術): 背中から腎ろうを経由した内視鏡で結石を破砕、摘出する手術です。

さんご状結石や直径20mm以上の結石が一般的な適応です。他に比べ治療効率が良いものの、全身麻酔が必要で輸血や腎盂腎炎→敗血症、多臓器損傷のリスクがあります。

 

②f-TUL(経尿道的腎尿管結石破砕術):尿道から内視鏡を挿入し、結石を破砕、摘出する手術です。直径20〜30mm以下の結石が一般的な適応です。①に比べ合併症のリスクは少ないものの、全身麻酔が必要で複数回治療が必要になる傾向が高く、腎盂腎炎や尿管狭窄のリスクがあります。

 

③ESWL(体外衝撃波結石破砕術): 体外から衝撃波をあて、結石を破砕する方法です。小さなさんご状結石で柔らかいことが予想される場合には適応になりますが、①、②に比べてより治療回数がかかることが予想されます。

 

 

★ PNL+TUL、PNL+ESWLなど、それぞれの治療法を組み合わせて治療することも考えられます。