レントゲン検査で多くの結石の診断は容易です。しかし、結石の成分による影の薄い結石や小さな結石、骨や腸のガスに重なる結石は診断が困難です。診断が難しい場合には多くの場合でCT検査を行うことで判断が可能です。(腎盂・尿管の拡張=水腎症がない場合にはCTでも骨盤内の結石の判断は難しいことがあります。)
尿路結石のレントゲンの写りやすさ | |
リン酸カルシウム | 非常に濃く写る |
シュウ酸カルシウム | 濃く写る |
リン酸マグネシウムアンモニウム | 少し薄く写る |
シスチン | 淡く写る |
尿酸 | 写りにくい |
キサンチン | 写らない |
同じ患者のレントゲンとCT画像です。
レントゲン検査では結石がわかりませんが、CT検査では確定診断が容易です。
伊藤晴夫先生 監修『新しい尿路結石症の診断・治療』より